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最愛 【黒子のバスケ】

第4章 揺れる心


みさきがいなくて暇を持て余す俺に青峰からメッセージがきた

(暇だろ。バスケしよーぜ)

人を暇人みたいに言いやがって…
まぁ実際暇だけど


「なんで俺が暇だって決めつけてんだよ」

「あ?昨日さつきが黒須と黄瀬の女で買い物だっつってたから」

「どこ行くか聞いたか?」

「聞いてねぇ。どこ行ったってさつきの買い物の長さは異常なんだから聞いても聞かなくても変わんねぇだろ」

確かにそれはある。
桃井は異様に買い物が長いってことを青峰は高校の時から愚痴ってた。

変わらねぇな(笑)

「なんで女はあんな買物長げぇんだよ」

「知らねー。けどみさきの買い物は化粧品以外なら男並みに速いぜ。しかも今日だってあいつ予定忘れてて出かけるまで20分で用意してた」

「ハハハ‼最高じゃねーか‼」


青峰が女の話題で笑ってる
激レア



ストバスのコートに着いて何度か1on1をやったけど勝てねー
チームプレイならいざ知らず、1on1でこいつに勝てる奴はNBAでもほとんどいない

肘に負担がかかるから体をほぼ倒して打つフェイダウェイは乱発して来ねぇけどアジリティは決定的に敵わない

高さでは勝ってんのに…空中戦でも勝てねぇ
どっからでも打てるから体勢崩しても意味ねぇんだよな…こいつの場合

NBAに入ったのは俺が早かったけど3か月の違いなんてないも同然。
高校で初めてやった時ほど歴然とした差を感じなくても勝てるイメージは未だに沸かない


「日本は湿度が高くてあちー。家でよきゃシャワー貸す」

「わりぃな。じゃ借りるわ。やっぱこっちに実家があるってのはいいよな」

青峰んちでシャワーを借りるとおふくろさんが飲み物を用意してくれた

「大輝はいつも火神君の事ライバル視してるの」

そう言われて嫌な気はしない

「うるせーな。ライバル視なんてしてねーよ。俺のが全然上手い」

こいつ…




「んなことより、寿司食いたくね?」

「なんだ急に。まぁ食いてぇけど」

「黒須は?勝手に食ってったらなんか言われねぇ?」


青峰ってこんなこと気にする奴じゃねぇ気がすんだけど…

みさきに会いてぇってことか?


青峰の提案で一緒に飯を食うことになって、マンションの駐車場に着くとすぐにあいつの車が入ってきて、ちょこちょこ走ってこっちに来るみさきが見えた

やっぱ可愛いな…
色気はねぇけど
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