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最愛 【黒子のバスケ】

第8章 それぞれの場所


ホテルについてチームの専属のトレーナーからマッサージを受けてるけど、みさきのマッサージの方がいい。

技術的にはトレーナーの方がいいはずだけど精神的にはみさきの方がいい。
こういう時にメンタル面のでかさを実感する。

試合前にみさきの声を聞くと頑張れるってのもあるけど、みさきの声や話し方は俺を一番いい精神状態にしてくれる。
相手が強いと分かってると力が入りすぎて興奮してるせいか序盤で飛ばしすぎることがたまにあったけど、みさきと電話するようになってから常に冷静でいられるようになった。


試合後にシャワーは浴びたけど、何となくまたシャワーを浴びてから明日に備えて早めに休むことにした。

スマホを開いて試合後に声が聞けなかったみさきの写真を見て“早くよくなれよ”って心の中で呟いた。

ホント可愛いな…





朝起きたら黒須からコートのお礼のメッセージが届いてた。

サイズが合わなかったら直せることを伝えたら、今電話してもいいかなんて送ってくるからこっちからすぐかけた。

熱があった割に別に鼻声でも具合が悪そうでもない声にホッとした。

サイズもぴったりだったようだし明日から着るっつーからコートにして正解だった。
いいコートに出会えたから今年はいい一年になりそうとか嬉しそうに言うから大げさだと思うけど、喜んで貰えたのは嬉しい。


熱は下がったらしいけど風邪だったら長く電話してるとよくねぇと思って聞いたら“北海道が寒すぎて熱が出た”とか言うから驚いた。

そんな理由で熱が出るんだな…
つーか、寒いの苦手すぎだろ

みさきはNYが好きらしいけどNYの冬なんて極寒だから来たらヤベーと思ってそれを言ったら「青峰君にもらったコート着てくから大丈夫だよ」なんて可愛いこと言ってくれた。

こいつはホントに…突然可愛いこと言うから朝から血圧が上がりそうだ。

それでも今年はもう仕事が入ってて無理そうだと思って来年か再来年に来いっつったら休暇を少しずらして取るとか言うから却下した。








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