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最愛 【黒子のバスケ】

第8章 それぞれの場所


一緒にお買い物に行って一緒にキッチンに立つ。

「こうやって切り込みを入れて…」

「えー難しい」

「お料理はできた方がいいわよ」

「そういえば青峰君の幼馴染が友達なんだけどね、すっごくかわいくて巨乳ってゆうか爆乳でスタイル抜群なんだけどお料理が壊滅的なの」

「壊滅的ってどのくらい?」

ママに聞かれて、キノコ事件と青峰君が「あいつのは死ぬ」って言ってたことを話すと笑ってる

「誰にだって得手不得手はあるのよ。みさきはママに似たせいで巨乳になれなかったんだからお料理でカバーするのよ」

「そうだね。巨乳は諦めきれないけどお料理はできた方がいいし少しはやろうかな」

「グランマの血も入ってるんだから諦めなければ何とかなるわ」


ママと話してると友達と話してるみたいで何でも話せちゃう。

一緒にキッチンにいたらパパが帰ってきた。

「ただいま。みさきも料理なんて珍しいな。何かお祝いか?」

「「おかえり」」
お祝いのお食事を用意するときだけはあたしも手伝っているからかパパにそう言われて返事に困っていたらママが笑いながら「みさきの初恋祝いなのよ」って呆気なくバラした

「なんだそれ」

パパがちょっと険しい顔をするけど、すかさずママがパパの首に手を回してご機嫌とってる

「娘の初恋に嫉妬してるの?司にはあたしがいるじゃない」

甘えた顔をするママにキスを始めるパパ

ねぇ…もうそういうのいい…
ほんといい

そしてあたしの存在を忘れてキスをし続けてる。

「焦げたら今日のお夕食ないからね」

あたしがそう言うとママがやっとキッチンに戻ってきた

オーブンに入れてあるから別にそんなに問題はないけどこの二人のイチャイチャはもう見飽きた。


オーブンの中身が焼き上がって食事の用意が整うと、少し早い時間だけど3人で乾杯をした。
空港まで行かないといけないからパパとあたしはお酒は飲まずにママだけが飲んでる。

本当はママが運転するって言ってたのに「いつもダーリンにやらせてるんだから今日は俺が運転する」って言ってキスしてた。

ねぇそんな事話したくらいでキスなんていらないでしょ?

ホントお互いにどれだけ相手のことが好きなの??


でも少し羨ましいと思った。
こんなにお互い好きだったらきっと幸せだろうな。
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