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最愛 【黒子のバスケ】

第8章 それぞれの場所


大我もシカゴに戻ってあたしもBOSSから連絡をもらってLAで少し仕事をしてヨガにも行けた。

休みは大事だけどメイクが好きだから仕事をしてても全然苦にならない。

あと少しで日本に戻るから今日はBOSSとご飯に行くことにしてる。

スマホがメッセージの受信を知らせてくるからBOSSだと思って確認したら青峰君からで驚いた。

(そろそろ帰国か?)

(うん。2日後に戻る。NYでは本当にありがとう。すごく楽しかったです)

(こっちこそすげぇ楽しかった。また来い)

(3月か4月にお休み取れると思うからまた来るね)

(待ってる)


ホントに来てもいいのかな?

「みさき?そろそろ時間じゃないの?そんなスマホ握りしめて何笑ってるのよ」

時計を確認すると既に家を出る時間が過ぎてる。
やば!そろそろ行かないと。

「うん。じゃぁお願い」

ママの車で待ち合わせのレストランに行くと席に通してくれてすぐにBOSSも来た。

『わざわざお休みに来てもらって悪かったわね』

『全然!BOSSに会えるのいつも楽しみです』

これは本心。あたしがつらい時もダメになりそうな時もいつも側で励ましてくれた。
BOSSだから好きなんじゃなくて人として大好きで尊敬してる。

『バッグ使ってくれて嬉しい。あなたのことだからまだ分不相応とか言って使ってくれないのかと思ってたわ』

『最初はそのつもりだったんですけど、ある人に“もっと自分を評価してやれ”って言われてあのバッグを使うのにふさわしい人間になるために少し早いけど使わせてもらうことにしました』

『ダイキでしょ?』

図星を突かれて顔が赤くなる。

『もう。BOSSって何でも分かっちゃうんですね(笑)』

『あなたの事なら何でも分かるわ。だって出会った時から顔に色々書いてあったもの』

え、あたしってそんなにわかりやすいの⁉

『BOSSの弟子になった経緯もバレました…』

『あら、どうしてバレたのよ?』

『彼のスポンサー企業のCEOとのお食事に同伴したら奥様があの本を持っててあたしを見て気づいてそれを言ったので彼に話すことにしたんです』

『傑作だわ!驚いてたんじゃない?』

『多分...驚きすぎてお料理の味分からなかったって言われちゃいました』

それからも色々な話をしてたくさん笑って食事を終えた。

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