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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


バーニーズについて個室に通してもらうと、カフスと女性用のこの時期に着られる薄手のコートがずらりと並べられてた。

『こちらになくても、お手元のタブレットでご覧いただけるものは15時までに全て揃いますので、ホテルまでお届けいたします』


なんてことなの……
むしろここにあるだけでも多すぎて選べないくらいなのに。


『できるだけ早くホテルに戻りてぇから、俺はいいからコート見てやってくれ』

『かしこまりました』


気に入るのがなかったら、なんて最初に言ってくれたけど、あたしが目を留めるものをしっかり観察してくれているのか、似た形やシルエットのものを私が動かなくても手に取れる位置に次々と用意してくれてる


『ご会食とお伺いしております。こちらのしっかり金具で留められるベルトですと非常にスマートなスタイリングとなります』

今の時期にちょうどいいオフホワイトのサラリとした生地のケープタイプのロングコート。
目立つボタンではなくてフックで引っ掛けるようになっていて、肩周りはしっかりと型が取られていてノーカラー
控え目だけど全体を程よく引き締めてくれるゴールドの金具の着いた、細い皮ベルトが目を引いた。

肩幅が狭いのがコンプレックスだから、コートを選ぶ時は肩のラインも重視しててこれはまさにあたしの求めるラインだった。


『着てもいいですか?』

『もちろんです』


羽織らせて貰うとすごく軽い。


「似合うな」

カフスを選び終わった青峰くんと鏡の中で目が合って、嬉しい言葉に顔が緩むのがわかる。


「これがいい」


『それとカフスで。夜使うからすぐ使えるようにしといてくれ』


あたしの言葉を聞いてあっという間に包まれるコートとカフス


急なお願いにも対応してくれたスタッフたちにお礼をしてお店を出た。




「確認しといてよかった。マジで助かった」

「コートありがとう。いただいてばっかりで…本当にいいの?」

「似合ってんだからいーんだよ」

頭を撫でられて、こんなに甘やかされたらダメ人間になっちゃいそう。

クリスマスは絶対ちゃんとお返ししよ。
さつきなら住所知ってるはずだから、日本からになっちゃうけどちゃんとお返しがしたい

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