• テキストサイズ

最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


side黄瀬

仕事を終えて帰宅する車の中で思わず愚痴がこぼれる。

「もー……マジで女のメイクさんやめてほしいんスけど」

「仕方ないだろ。それにいつものメイクだって女じゃないか」

「みさきっちはいいんす。静かだし美緒の友達だし上手いから」

「10月10日からはまた日本の仕事受けるって言ってたからそれまでの辛抱だ」

はー……長すぎる。
この間の週刊誌の件といい今日のメイクといいプライベートの詮索はマジ勘弁

いつものメイクさん彼女なの?って聞いてくるけどそんな訳ないっしょ。
みさきッちじゃ勃たない
あー美緒に会いたい。

「おい、着いたぞ。お疲れ」

「お疲れっス」

部屋に入ると電気がついてる。
ってことは美緒が来てる!

「ただいま」

「涼太おかえり!」

俺の声にリビングから美緒が顔を出してニコニコの笑顔で出迎えてくれた
最高。幸せ。



リビングに入って美緒をソファまで押してキスをする。

止まんない
美緒の大きい胸をそっと揉むといつもキリっとしてる美緒の可愛い声が漏れる。

「あっ…りょうた」

美緒のワイシャツのボタンを外して、いよいよ直接可愛い胸を堪能しようとした瞬間




鳴り響くスマホの着信音


もー!!!!なんでこうなるんすか⁉俺なんか悪いことした⁉

「涼太、電話出て」

さっきまでの雰囲気は全く感じられない冷静な声が聞こえて渋々電話を手に取ると珍しい人の名前。

「青峰ッちだ」

今からヤろうとしてたことがバレないように出ると“うるせー”とか言われた。

いつもズケズケ言ってくるのとは違って少し言いにくそうにしてびっくりするような質問をされた。

あの青峰ッちが女の子にプレゼント⁉
赤司ッちの結婚式で“好きとかよく分かんねーわ”とか“プレゼントなんて選ぶのだりぃから一緒に行って金だけ払えばいいだろ”とか言ってたあの青峰ッちが…

俺の反応が不服だったのか切ろうとするから慌てて引き留めた。

青峰ッちが日本にいたときスタジオがたまたま同じでみさきッちが外してる時に話したことを思い出した。

/ 1719ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp