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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


side青峰

朝起きて汗だくの体をすっきりさせるためにシャワーを浴びてると、その間にジェシカが来たらしく、それをみさきの口からきいて思わず怒鳴っちまった。


まさか部屋に来るなんて思ってもいなかった

俺は基本的にみさきに対して怒ったりしねぇし怒鳴り声を出したのなんて初めてだった

びっくりしたようにでかく見開かれた目に涙が溜まっていくのが分かって冷静さを取り戻せたけど、怒りの矛先はセキュリティに向いた


即座にエージェントに電話をして、ここでも俺は感情を抑えられなかった。

『セキュリティは何やってんだ‼』

『何を言ってる⁉ちゃんと説明してくれ。セキュリティは4時45分にお前の部屋に迎えに行くことになってるだろ!まだ4時前だぞ』


そうだった……
カッとなってそんな事すら頭から抜けちまってた。



『悪りぃ…ジェシカが今部屋に来てみさきと鉢合わせた。下で待ってるって言われたけど仕事以外で会うつもりはねぇ。悪りぃけど話してきてくれ』

『分かった。セキュリティは今から部屋の前に付ける。ミサキは部屋から出すな。必ず一緒に行動するんだ』

『あぁ。昨日の夜も撮影後に飯って言われてる。撮影を滞らせたくねぇからはっきりとは断ってねぇけどスケジュールが詰まってるって言ってある。話し合わせといてくれ』

『分かった。撮影終了に合わせてハイヤーを呼ぶからすぐに車に乗れ』

『悪いな。怒鳴って悪かった』

『いや…断れなくて申し訳なかったな』


とにかくマイアミにいる間はみさきを一人にはできねぇ。

現場に入ってセキュリティに俺よりもみさきをしっかり守ってくれと伝えると一応OKしてくれたことにホッとしたけど、俺もできるだけみさきといるようにした。


みさきも俺にあまりにうるさく言われるせいかずっと俺といてくれてマジで助かった。


みさきを人任せにしたくねぇけど撮影中だけはどうしようもねぇ


ハンナの目線がみさきを追ってることに気づいて少しだけ俺も安心できた

ハンナは敵ではなさそうでそれが救いだった





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