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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


大我とふたりでお散歩なんて久しぶり

「あ、雑誌読んだよ」

「はぁ!?読むなって言っただろ」

読むに決まってるじゃん。
それに黄瀬君のメイクはあたしがしたんだから、大我が載ってなくてもあれは買う予定だった。

ものすごい人気だったからどこでも売り切れ続出してて、たまたま寄ったコンビニでやっと入手できたけど


「おもしろかった」

「面白いってなんだよ」

「大我の回答が王道すぎて模範解答みたいだった。恋愛テストがあったら100点取れるんじゃない?」

「お前はたぶん0点だな」

ちょっと!失礼なんですけど!

でもまぁ確かに高得点は取れなさそうではある



「けど、初恋にしちゃ見る目あるんじゃねーの?」

「え?」

「青峰だよ」

「大我ってさ、なんだかんだ言って青峰くんのこと大好きだよね」

大我は文句言いながらも青峰君を褒めるしバスケではかなわないって認めてる

それに違うチームなのに日本への帰国は一緒の便にしたって聞いた時は驚いた。


大我はシカゴで青峰君はCLだから車なら5時間はかかるのに、そうまでしても一緒に帰ってきたかったのかなとか思ったらきっと大我は青峰君が大好きなんだって思った


「はぁ?!気持ち悪ぃこと言うな!それに青峰のこと大好きなのはお前だろ?」

「なっ!大好きなんて言ってない」

…まぁ大好きだけどさ

「言わなくてもわかるっつーの。何年幼馴染やってると思ってんだよ」

「げ!もう25年以上経つ」

「げ!じゃねーよ!」


0歳で知り合ってるからもう26年一緒にいる。
離れてる時もあったけど連絡を取らない時はなかったから大我はずっと近くにいるような気がした

ずっとずっと一緒に育ってきたあたしの片割れ




「お前さ、本当に好きなら頑張れよ」

「何頑張ればいいかわかんない。今すぐ巨乳にならなきゃいけないなら豊胸しかないじゃん」

「いや、そーじゃねーよ。しかもあいつのところも読んだのかよ」

「だって気になっちゃったんだもん」

買った雑誌に好きな人が出てて恋愛の事話してるなら誰だって気になるし見ちゃうでしょ?


あたしがストーカー気質って訳じゃない…と思う



「なぁ。もし、この先青峰がお前を選ぶことがあったら、過去に縛られてあいつを遠ざけようとするな。前にも言ったけど青峰はあんな奴とは違う」

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