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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離



青峰君にプレゼントしてもらった靴とワンピース

まだキャリーは戻ってないけどホテルのクリーニングでしばらくは大丈夫そう



ホテルから出してもらったハイヤーで今日はレストランに入ることができた


『今日はやったわね。さすがよ』

『でもたくさん断られちゃいました』

『そんなの当り前よ。最初から全員なんて取れないわ。さっきも言ったけど、初めてのコレクションで4人取れたのは上出来よ』

『…でも、もっとうまくなりたいです』


もう少しやれると思ってた。

5人立て続けに断られた時は少しだけ泣きたくなった



だけど泣くことで得られるものなんて何一つない


『向上心とそれに見合うだけの努力をすれば絶対にうまくなるわ。自分を信じてやるの』

何かを極めた人の言葉ってすごくすんなり心に入ってくる

自分もその道を辿ってきたんだって言ってくれてるような気がする



『ねえ?それより、あなたが昨日お邪魔してたのってタイガのとこじゃないわよね?』

いきなりの話題転換

そして、バレてる‼

『うん。友達で…』

『あら、ただの友達の話する割には顔を赤くするのね』

からかわれてる
完全に聞き出すつもりだ

こうなったらあたしに勝ち目はない。

『日本でちょっとトラブルがあってその人のタキシードを汚しちゃって、それを返したかったのにロスバゲで返せなかったの。それだけ』

『それだけ?それだけなのに彼のお部屋でお留守番?』

『…不可抗力で…』

『まぁいいわ(笑)いい恋愛しなさい。メイクは感性よ。
恋愛したり失恋したりして人生経験を積めばどんどん深みのあるものになるわ』

『完全なる私の片思いなんです』

『それでもいいのよ。あなたが誰かに恋をしたってことに価値があるんだから。で、どんな人なのかしら?』


『背が高くて、かっこよくて、優しい人です』

『似てる人いないの?』

『似てるっていうか…BOSSも知ってると思います…』


BOSSは鍛えてる男の人が大好きだからスポーツ選手にすっごく詳しい。

大我のことだって“イイオトコ”っていって気に入ってる

『ちょっとベイビー、まさか仕事関係?』

『いえ、全然…』

『ちょっと!もう誰か言っちゃいなさいよ。今夜もあたしが寝れなくてもいいの⁉』












「青峰大輝」
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