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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


お洋服は買ってもらえたことで何とかなりそうだけど…
今あたしは違う危機に直面してる


服がないってことは下着もない

下着を買いたいことをなんて言おうか本当に迷ってる

下着買います

下着欲しいです

下着屋さん行きたいです

下着屋さん行きませんか?…これは絶対ない


どうしよう

「黒須?」

「はいぃ‼」

「あっちにいるから行ってこい。急がなくていい」

「へっ?!」

どう言い出すが考えていたせいで変な反応をするあたしに、少し笑った青峰君がランジェリーショップの前で止まってくれてた。

エスパーだね…

でも本当にありがとう


そのお店は日本にもちょっと前に上陸して結構人気でサイズも豊富。
いろんなタイプの下着があるからラテックスアレルギー対応の下着も置いてある


「あ、ありがとう…ございます…」

恥ずかしくて逃げるように店内に入って下着を選び始めたはいいけど結構どれも刺激的

日本に入荷してるのは結構お優し目だったのに…


布の面積せまっ!
これどうやって着けるの⁉もう紐じゃん


過激なランジェリーに一人でツッコミを入れながら、なんとか自分でも身に着けられるものを選んで、可愛いルームウエアがあったからそれも一緒に購入した。

青峰君が座るベンチに戻ろうとすると、10歳くらいの男の子と何か話してて、サインをあげてたから邪魔しないように少し待ってから声をかけた。



「オマタセシマシタ」

「買えたか?」

「ハイ。ありがとうございました」



下着を買ったことを知られているのが恥ずかしくて片言になってしまう。

貧乳だけど


まさか、好きな人との初めてのお買い物で下着買うことになるなんて本当に恥ずかしい。

今度から下着1組だけでも手荷物に忍ばせよ。



しかも、巨乳でセクシーならまだしも、あたしなんてほんとお飾り程度なのに同じものが必要なんて、理不尽な世の中‼



自分が好きな人の好みじゃないからってどうしようもないことでも八つ当たりをして、ほんとあたしってどうしょうもない。
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