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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


side 青峰




まじまじ見る訳にもいかねぇし黒須を布団に入れて理性を保ったご褒美という言い訳の元おでこにキスをした。


一瞬ピクッとしたから起きたのかと思ってビビったけど可愛い顔してぐっすり寝てる


あー…なんか…色々ヤベェ


取り敢えずフロントに連絡するか…


『はい青峰様。コンシェルジュデスクです』

『さっきの連れがこっちに泊まるから女物のアメニティを頼む』

『かしこまりました。ナイトガウンはいかがいたしましょうか?』

『それも頼む。寝てるからチャイムは鳴らさないでくれ』

『5分ほどでお届けいたしますのでお部屋をノックさせていただきます』

『頼む』




自分を落ち着けるためにコンシェルジュが来るまでの間部屋を歩き回ってはみたもののちっとも落ち着けねぇし5分もかからねぇうちに頼んだものは用意された




もう起きてたらろくなことにならねぇから隣のベッド入って寝ちまおうと目を閉じてんのにちっとも寝付けねぇし黒須の寝顔が可愛いから反対向いてもすぐ黒須の方に向きたくなっちまう




3時間以上寝返りを繰り返して寝るのをあきらめて、リビングで小さい音でテレビをつけたりしたけど全くの無意味




空が白んできて風呂で頭を冷やすために冷たいシャワーを浴びたけど黒須の華奢な足首と細い太もも、うるんだ目とあの甘ったるい声が追い払おうとすればするほど思い出して体は反応する



クソッ俺は中坊か

こんなことすんのいつ振りだよ…

黒須といるとおかしくなる




シャワーで全部洗い流して部屋に戻ると、黒須がベッドに正座して下を向いて、明らかに泊ったことを後悔してるから気にしねぇように茶化したけど、相変わらず困ったような顔で戻るとか言いだしたから結局俺がダサく引き止めた





黒須って26だよな?

なんでこんなに初心なんだ?


純粋すぎっつーかほんとに男を知らなさすぎっつーか…


確信犯ならいざ知らず寝落ちしたからって別に怒らねぇし軽いとも思わねぇのに今にも泣きそうな顔してベッドに座って何か考え込んでた
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