• テキストサイズ

最愛 【黒子のバスケ】

第24章 ヴェラザノ・ナローズ・ブリッジ


side黄瀬

美緒たちが本当に来たかったブルックリンブリッジは観光名所なだけあって人が多かったけど青峰っちと火神っちは目立ちまくってた


日本でもアメリカでもこの2人はこんな感じで、落ち着いてデートなんてできない

だけど二人とも自分の彼女をめちゃくちゃ大事に思って自慢に思ってる


声をかけられるたびに離れようとするハンナを火神っちはその度に引き寄せた

青峰っちは思いっきりみさきっちとキスしてる


「なんかさ、みさきはカレンに身長のことめちゃくちゃ言われてるらしくて…自分と青峰さんの身長差が一番綺麗的なことを言われたらしいの。けどあたしはそうは思わない」

「俺も。一般的な理想なんてあの二人には全然当てはまんない。一般とはかけ離れた二人なんだから」

「確かに。あたしさ、青峰大輝って笑わない人だと思ってた」


青峰っちはテレビも雑誌も出ないことはないけど基本無表情。
試合のときは目を輝かせてるけどすごく笑ったりってことはあんまりない。

前に電話中に爆笑してる青峰っちの写真がゴシップに載った時はアメリカでも日本でもファンが歓喜してゴシップが重版になったくらいだった


俺たちといるときはそれなりに笑うけどみさきっちといるときほど笑わない


みさきっちの手術の時予定時間を過ぎても全然連絡がなくてすっげー嫌な感じがして…みさきっちのことももちろんめちゃくちゃ心配だったけど、俺はみさきっちに万が一のことがあった時の青峰っちのことの方が心配だった


「俺らだってあんな笑う青峰っちは初めて見た」

「見て、みさきに顔挟まれて笑ってるー」

ハハハ…
すげー幸せそう

周りは確実に青峰っちだって気づいてる
だからいろんな人が青峰っちを見てるのに青峰っちは本当にみさきっちしか見えてない

多分みさきっちも


いつもならきっと恥ずかしがるだろうけど今は意地悪カレンにいじめられてそれでも立場があって反論できなくて、あの人に甘えることでバランスを保ってる


でもただ甘えてるだけじゃない

ちゃんとお互い支え合って信頼し合って



……そして何よりも愛し合ってる


付き合い始めて期間はそれほど経ってないけどあの二人はなんかすげー深い



まーたキスしてる


けど何度見てもあの二人のキスはいい

離れる瞬間のあの名残惜しい感じがすっげぇグッとくる
/ 1719ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp