• テキストサイズ

最愛 【黒子のバスケ】

第24章 ヴェラザノ・ナローズ・ブリッジ


さつきと美緒のびっくり勘違いで橋を渡り切ってブルックリンに戻る途中のガソリンスタンドで青峰君と運転を交代してもらった


大我の隣はハンナで後ろが黒子君とさつき

さっきまであたしが運転してた車を青峰君が運転してあたしが助手席で後ろが美緒と黄瀬君



「美緒、間違えちゃうなんておっちょこちょいッスね(笑)」

「だってさ、すっごいNY詳しい風に書いてあったから‼‼」


確かに…(笑)

NYにしょっちゅう来てますって感じのブログだったからさつきと美緒が信じちゃうのも無理はないかも


でも黄瀬君なんかすっごい嬉しそうじゃない⁉

多分美緒とお隣に乗れたからだろうけどもうホント顔が緩んでる。

日本ではどこに行っても有名人の黄瀬君はきっとこんな風に堂々とデートってできないからこっちではいつもよりも警戒しなくていいせいか本当にリラックスしてる


少し遠回りになったけど却ってよかったのかもしれない


黄瀬君はきっとこっちでも名前が知れるようになるから周りを気にせずにデートできるのは今の名前が知れてないうちだけ


信号で止まると前に停まってる車の大我とハンナがキスしてる

ほんと大我はハンナにメロメロ
あんなデレデレの大我見たことない

短いキスを信号待ちの間に何度も繰り返してる。


きっと一日10回っていうのはハンナの体感であって多分30回とか全然してる気がする


そしてこっちも……


「ねぇ美緒」

「ん?」


_____________ちゅっ



ちょっと不意打ちのキスだったけどルームミラーにばっちり写り込んだ一瞬のキス

黄瀬君と美緒のキスは本当に一瞬だったけど照れた美緒を黄瀬君がギュッてしてあげてる


「なーに照れてんの?」

「急にしないでってばっ‼‼」


また可愛くない口調でそんなこと言ってるけど美緒は黄瀬君が大好き


「ほんと…お似合いだなぁ…」


綺麗な美緒とパーフェクトフェイスの黄瀬君
誰が見たってお似合い


思っていたことがポロリと口からこぼれた瞬間、左の指にするりと重なる温かくて大きな手


薬指のほくろに触れながら優しく握られて青峰君を見ると口元が笑ってくれた


あたしも青峰君もサングラスをしてるから目は見えないけど目があったような気がした



/ 1719ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp