第24章 ヴェラザノ・ナローズ・ブリッジ
あたしたちのキス談義はその後も止まることなく続いた
うちのパパとママは異常なほど多いってことになって、あたしと青峰君は多すぎるらしい。
ハンナと大我は10回以上はするらしく多い
さつきも美緒も10回はしなくてだいたい日本人はそれぐらいなんだって教えてくれた
だけどあたしが読んだことのあるキスの多い国ランキングで日本は最下位で一日0.5回だった
だから10回してるさつきと美緒も十分多い
それにこの間青峰君が言ってくれた、あたしたちの恋愛はあたしたちだけのもので他の人の普通なんて気にしなくていいって言葉がすごく嬉しくて、キスが多いことはあたし達にとっては普通のことだって素直に思えた
あたしたちは体の繋がりはまだないけどちゃんと触れ合ってるし幸せだって感じてる
この先体の繋がりを持てたとしてもあたしは今と同じようにたくさんキスがしたい
少し長めのドライブ
話はもっぱら恋のお話だった
それぞれの彼氏のどこが好きとかなんで好きになったとか
昔の笑えるケンカとか
ヤキモチ妬いた話とか
3人とも美人だしスタイルだって抜群だけどあたしと同じようにヤキモチ妬いたり泣いたり喧嘩したりしてるんだって思うと自分だけじゃないんだって思えて恋愛をすればみんなこういう経験をすることに少しほっとした
そしてみんなのラブラブな話でもすごく盛り上がった。
今まで、こんなに恋愛の話で盛り上がることはなかったのに、自分が恋愛をするようになると友達の恋愛の話がすごく楽しくて、みんなから幸せを分けて貰えてるような気がした。
「みさきは一目惚れって言ってるけどさ、青峰さんの顔前から知ってたでしょ?」
「え、もちろん(笑)」
「…それって…一目惚れじゃなくない?」
『確かに…ダイキは一目惚れだけどみさきは違うんじゃない?』
え……
あたしは目が合った瞬間に好きになったって思ってたからずっと一目惚れだって思ってたけどこれって………違うの!?
「え、だけど目が合ったから好きだなって思ったんだよ?中身とか全然知らなかったけどなんか好きになっちゃうなって思ったんだから一目惚れでよくない!?」