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最愛 【黒子のバスケ】

第24章 ヴェラザノ・ナローズ・ブリッジ


あたしはとんでもない勘違いをして勝手に一人で大泣きしてみんなとの予定を狂わせてしまった…


「ごめんね…」

「いや俺が悪かった。置きっぱなしにすりゃお前が見るなんて分かってたのにな。また泣かせたな…」


ぎゅっと包まれる腕の中は相変わらずあったかくて幸せだった。


最初に青峰君の下着だって聞いたときは一瞬嘘だって思っちゃったけどいつもいつも青峰君は聞けばなんでも応えてくれたから…

完全に意味不明だったけど嘘だって決めつけなくて良かった


何もないって答えた時に間があったのは自分が下着をつけたことを思い出してすごい微妙な気持ちになったからだったてこともちゃんと教えてくれた


信じてもらえないって本当に辛いから、ちゃんと話せてよかった

みんなが待ってるからあわてて用意を整えて部屋を出て一緒にエレベーターに乗り込んだ



「俺お前に嘘ついたわ」

「え……いつ……?」

「昨日」


昨日……
昨日ってなんだろ



「何のこと?……ほんとの事知りたい」

「あの料理は食っても鼻血は出ねぇし身長も縮まねぇ。全然無害だ」

「え?そうなの?なんでそんな変なこと言ったの?」

突然改まって嘘ついたなんて言うから結構身構えたのに、なんか全然ショックじゃないっていうか…(笑)

でもなんでそんなことを言ったかは少し気になった


「お前がアレを食うのが嫌だからに決まってんだろ。なんであんなん食うんだよ…」


何で嫌なんだろう…
美容に良くて美味しくて、あえて悪いところといえば少しお値段が張るところ

だけどシーフードづくしのランチより全然お安い

それにどこでも食べれる代物じゃないし今朝はお肌はすっべすべのプルプルで絶対にあれのおかげだと思うからあたしは食べたい


「だってお化粧乗りが全然違うしお肌すごくすべすべになったんだよ。青峰君はすべすべのお肌が好きだって言ってたからすべすべになりたいなって思ったんだもん」

「お前は標準ですべすべだからもうそれ以上ならなくていい」

「美容に限界はないし妥協は不要なの。それでいいって現状で満足しちゃったら進化できないでしょ。だからあたしはもっとすべすべになりたいし加齢に抗いたいから食べたい」


あたしはあれが食べたい。

だって美味しくて効果抜群だもん
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