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最愛 【黒子のバスケ】

第24章 ヴェラザノ・ナローズ・ブリッジ


信じてほしい。
みさきに顔向けできねぇことだけは絶対にしねぇから、それだけは信じてほしい。

女々しくてだらしねぇ俺の言葉はみさきのお陰で口から出ることはなかった。




「信じてる…信じてるよ。だって、15は……あたしなんでしょ?」


日本ではまだリリースされてねぇけど、こっちに戻って受けた一番初めのレイカーズ青峰大輝としての仕事。


会見で言わなかった背番号の理由をまた聞かれて、今度は答えることを迷わなかった。

バスケしてる俺をかっこいいと思ってくれるみさきに、ずっとそう思ってもらえるように。
自分が誰の為にやってるのか見失わねぇ為に。
そして、司さんに言ったことを実現する為に。


新しい場所で、新しい番号を付けて、俺はコートに立ち続けることをみさきに誓う為の意思表示。


みさきは鈍感だから全く気付いてねぇって火神もさつきも笑ってたけど、記事を見て知るんでもいいから俺の気持ちをみさきに知って欲しかった。


日本で記事が出るのはあと少し先で、それを見て知ると思ってた。


「よく分かったな」

「ハンナがインタビューのオンライン記事くれたの」


なんだ…
読んだのかよ。

読むまで気づかねぇなんて、ホント鈍感だな。


けど知ってくれたならそれでいい。

「これから先俺は、この背番号は変えねぇ。もしこの先お前が俺以外を好きになっても、これだけは変えるつもりはねぇ。お前が誰に惚れてようが、俺がバスケをする理由はお前だ」

「青峰君1ペナ」

「は!?」

「あたし他の人なんて好きにならないもん。疑ったらペナルティなんでしょ?」


なんだこいつ
可愛すぎ…


さっき動物に先越されたけどなんか全然許しちまう
当然あいつらは許さねぇけど、みさきは許す


首に細い腕が回ってグッと体重がかけられて、低くなった俺の首に濡れた唇の感覚とみさきが付けるときの軽い刺激

付け方も分からなかったのに今は慣れたもんだな
けどそうさせたのは俺

得体の知れねぇ満足感が全身に広がっていく
みさきは俺にしかつけたことがねぇし俺もみさきだけ



なんか、すげぇ満たされる
正真正銘俺だけの女で、俺しか知らねぇ顔をどんどん見せてくれる


「ペナって略す奴初めてだ」

「青峰君他の彼女にもペナしたの?だったらヤキモチ妬いちゃうんだけど」

「するかバカ。今度はお前がペナだ」
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