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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


好きな物だけでお腹を満たしてデザートもっていってくれたからあたしはラ・フランスシャーベットと紅茶をお願いして、青峰君はコーヒーだけ

「デザートよかったの?」

「甘い物はそんなに好んで食わねぇな。つーかシャーベットはいいのか?果物入ってんじゃねーの?」

「これは1回加熱された果物だから平気」

「ふーん」

あたしが食べれない果物は生の果物。

ジャムとかシャーベットとか見たいに加熱されてれば全く問題ない。



青峰君とまだ一緒にいたいって気持ちからちびちび食べてたャーベットも既に終わって紅茶も飲み終わった。

「自分のところ戻る前に夜景だけ撮らせてもらっていい?」

「あぁ」


バッグがないせいでポーチに無理矢理押し込んだスマホを取り出そうと引っ張るけど何かに引っ掛かって出せない


出入り口には引っ掛かってないから少し無理矢理引っ張るとその拍子に引っ掛かってたものがポーチから飛び出した





スティックタイプのそれはコロコロと転がって近くにいた青峰くんの足で止まった。








___________________ヤバい




「なんだこれ?」

「あ…ありがとう」

拾ってくれたものを質問には答えずに受け取ってバッグにしまったけどあたしをじっと見る目に捕まってしまった…


「今のなんだ?」

これ言っても大丈夫だよね…?

何も…気づかれないよね…


「エピペン…っていうの」

「なんだそれ?」

「アナフィラキシーの応急処置用の注射なの」

「アレルギーか?」

「うん」

アナフィラキシーは最近報道とかで見るせいか珍しくないけどエピペンを持ち歩く人はすごく多い訳じゃない

必ず聞かれる次の質問が分かっててゴクリと唾を飲んだ


「なんの?」

やっぱり聞かれた…
質問は予想通りだったけどまさかこんな風に話すことになるとは思わなくて、嘘もつけなくて正直に答えた
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