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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


ちょっとだけ入らせてもらった黒須のマンションは、無駄なもんが一切なくて、シンプルな部屋だった。

そこに一つだけあったデカい絵が靴のデザイン画だった


「行くか?」

「行くけどね、先スニーカー買うの。荷物の中にスニーカー入れちゃって、コレクションの現場はバタバタ動くからスニーカーじゃないと動きにくいの」

「どこの欲しい?」

「うーん足に合えばどこでもいいんだけど、子供用のマジックテープはちょっと…」


いや、それはねぇよ。
それだけはねぇ!

けどホント足も小せぇ

「まだ時間あんだしゆっくり見ようぜ」

「うん。ありがとう」


今まで付き合ってきた女は俺に買ってもらうこと前提で出かけてるから俺も当たり前のように出してたしそれが普通だと思ってた


だからちょっと目を離しただけで自分で買っちまうとは思ってなかった。


黒須が選んだ靴を試着する間にちょっとだけ男物を見てたらあっという間に自分で買ってた


黒須は何かと自分で出そうとする

別に経済的に困ってるとは思ってねぇけど好きな女には自然と買いたくなる


「お待たせしました」


「じゃああっちの店行くか?」


すげぇニコニコして嬉しそうにする黒須と一緒に店に入ると、顔なじみらしく、店員と親しげに話して奥から出された靴に足を入れてる

やっぱ黒須の足首って…

すげぇ綺麗



交互に履いて迷う黒須の独り言は英語

どっちも買えばいいのに、ちゃんと自分の中にケジメを持ってて、迷って、吟味して
なんでもかんでも欲しがらねぇとこも、買ってもらうつもりで買い物をしねぇとこも新鮮だった。


迷う黒須に完全な独断と偏見で意見すると、さっきまでの迷いがウソのようにそれを選んでくれた。


デザイン性のあるのも悪くねぇけど俺は足首フェチ


おっぱい程露骨じゃねぇけどヒールで緊張してる足首はエロいからすげぇ好き


また自分で払うだろうってのはすぐに分かったから黒須が決めた瞬間に店員に目で合図してカードを渡した。


反論する黒須に店員が一瞬ひるんだけど“さっさと行け”って目で合図するとちょっと笑ってすぐに会計をしてくれた。


確かに靴としちゃ安くはねぇのかもしれねぇけど、たくさん履くならいいだろ?
無駄遣いじゃねぇし、次会うとき履くってことは次も会うってことだ。


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