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最愛 【黒子のバスケ】

第21章 bombshell


「ねね、さっきの写真集、返してもらうのってありっすか?」

「え?まぁ…」

NYについたら美緒に見せてあげようって思ってたけど返してほしいって言うなら何か理由があるんだろうし…

「もちろんみさきっちの分はちゃんと用意するっスよ」

「うん!いいよ」

美緒と見たかったけど帰国してからでもいいし、黄瀬君が考えてることがなんとなくわかった。


だから写真集と一緒に、いつも持ち歩いてる青い油性マジックを渡した。

資料を訂正するときにこの青のマジックが優秀で、パットもそうしてるからあたしもそうしてる。



「ごめん。黒ないの」

「みさきッち鋭いっすね」

「だって黄瀬君ならそうかなって」


マジックのキャップを外した黄瀬君が慣れたようにサインを書き込んで隣の親子に話しかけた。


「ねぇ、名前聞いていいかな?」


もうね…
女の子の顔がすっごい明るくなったの

パッ‼‼‼‼って顔が明るくなって頬が赤くなって


きっと自分の名前を言うのでこんなに緊張することないよね


窓側の席のお母さんだってびっくりしてる
のぞき見なんて趣味悪いけどかわいい表情は見たい


名前を聞いて黄瀬君が書いて写真集を渡すと、女の子は踊りだしたそうに脚をパタパタさせて喜んでた。


「ひゃーー!ありがとうございます!一生大事にします‼彼女さんとお幸せに!」

「あはは!違うよ。こっちはメイクさんで仕事で移動中。この子の彼氏、めちゃくちゃかっこいいから絶対敵わない」


もー…黄瀬君は…

でも青峰君は本当にかっこいいと思う。
中身も外見も全部全部大好き


きっとファンの子だってあたしを本当に彼女だと思ったわけじゃないと思う

「ちなみに、写真集はこのメイクさんがどうぞって言ってくれたのだから」

「えー‼‼いいんですか⁉」

「もちろん。今日発売でこのフライトだと買えてないでしょ?」

「そうなんです!買えてないんです。ありがとうございます!」


感激してるのか目がウルウルしてて顔が紅潮しててすごくかわいい。

こういう表情、メイクで作りたい。




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