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最愛 【黒子のバスケ】

第21章 bombshell


「おはよッス」

「おはようございます。よろしくお願いします」

「それでは、行きましょうか」



NYに最後に乗り込むあたしたちは、今日これからフライト

日程が同じなら一緒に行こうって黄瀬君が言ってくれて、また面倒なことにならないか心配したけど、さすがにもう誰も勘違いはしないだろうしマネージャーさんもいてくれて完全に仕事だからってことでお願いすることにした。

「はい!これ、今日発売の写真集!」

「ありがとうございます。無理言ってすみません」


これは手術前にあたしがメイクした今日発売の黄瀬くんの写真集。
いつもなら自分で買うけど、今回は出張と被って買いに行かれなさそうで、黄瀬くんにお願いして手に入れておいてもらった。

NYで美緒たちと見るの

黄瀬君の写真集を夢中で見るかわいい美緒を見たい


到着したらそのままフォーシージンズで、スタッフ、アクターの全員で顔合わせして、そのあと食事会で今日は解散になるから体力があれば集まるつもり。

さつきと美緒とハンナもみんな泊るのはペニンシュラ


高度が安定してシートベルト着用サインが消えてから、食事をとりながら黄瀬君と仕事の話をしてると、通路の反対側の座席から親子と思われる会話が聞こえてきた。


「ねぇママ!隣キセリョ‼あれ絶対そう‼‼ちょーサインほしい‼‼」

さっきまではキャップを深めに被って、サングラスもして、ずっとうつむき加減だったから気づかれなかったのが、サングラスを外した瞬間に気づかれた。

「失礼な呼び方はやめなさい。プライベートならお邪魔よ。それにお仕事だったとしても移動中は休みたいものなの。人の気持ちを考えなさいっていつもパパに言われてるでしょ」


「えー。でもこんなラッキー絶対もうないのに!本物ちょーかっこいい」


こしょこしょ声って言えばそうだけどさすがに通路を挟んだ反対側なら普通に聞こえてるし黄瀬君も笑ってる

「かっこいいって。よかったですね」

「一応その路線売りッスから」

親子に聞こえないようにすっごく小さい声で言うと黄瀬君もすっごく小さい声で返してくれた。


結局、静かにしないとNYでは何もお買い物をしないって言われて静かになったけど、なんだかちょっとかわいそうだった。

食事を下げてもらって、食後にあたしは紅茶をもらって飲んでると、黄瀬君から意外なお願いをされた
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