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最愛 【黒子のバスケ】

第21章 bombshell


今日、青峰君とネロ君はLAに戻る


あ…ついでの大我も



ビジネスジェットのエリアには空港セキュリティとあたしたちしかいない


「じゃ、また1週間後にな」

「またね。ママのことたまに構ってあげて」

大我とは軽めのハグでいつも通りのお見送り

「じゃ、俺ネロと一緒に先乗ってるぜ」

「おー。頼むわ」

『後から行くからいい子にしてろよ』


大我に連れられて行くネロ君をすごく優しい顔で撫でてる。


『またしばらく会えないけどあたしのこと忘れないでね。大好きだよ。うちのプール使ってね』


あたしもネロ君に忘れないでねって願いを込めてなでなでして、カットしてもふわふわの首元に抱き着いた

冷たい鼻があたしのにおいをくんくんしてくれて、都合のいい解釈だけど、覚えておくよって言ってくれてるみたいですごくうれしかった。



『行くぞ』

大我にチョイチョイってリードを引っ張られて何度か青峰君に振り返りながらゲートをくぐっていった



「みさき、来い」


ネロ君と大我が見えなくなって、青峰君の低くて甘い声に呼ばれて迷わずにその体に抱き着いた


一週間後に会えるけどほとんど仕事で会うようなもんだから、こんな風に甘えられないんじゃないかって思って思いっきり抱き着いた


たくましい腕が強くあたしに回って隙間なくぴったりと体が重なった


何度してもこの感じは変わらない

あたしだけの場所だって独占欲が噴出して離れたくなくなる


「すっげぇ楽しかった」

「あたしも」


また1週間後に会えるって分かってるのに、どうしてこんなに離れたくないんだろう

行かないでって言いたくなっちゃう


人を好きになるとこんなに自分勝手になるなんて知らなかった

好きな人が絡むと女の人は豹変する


あたしだって例外じゃない




「愛してる」



あたしのわがままな心に響く魔法の言葉

言いたかった言葉は一瞬で重なった唇に飲み込まれてしまった


何度も角度を変えて、柔らかい舌が優しくあたしの舌に触れて、あたしもそれにこたえた


好き…

大好き…




離れた唇にさみしさを感じるけど優しい目に見つめられて、見つめ返すと言葉がなくてもあたしの気持ちが伝わるような気がした




「行ってくる」

「行ってらっしゃい」

「NYで待ってる」
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