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最愛 【黒子のバスケ】

第21章 bombshell


sideさつき

みさきのお家に帰ったら大ちゃんがエプロンしてた。

かがみんのエプロンは高校の時も見てたしお料理もできるって知ってたから全然違和感なかったけど、大ちゃんのエプロンは小学校の家庭科の授業以来。

エプロンも新しいのか、なんかまだパリッとしてるけど、黒いエプロンのはずが、所々粉とかついてて白くなってる


あたしと美緒は着替えてリビングに戻ったけどみさきはブラシの手入れがあるからまだ洗面所にいて戻ってない


「ねぇ、大ちゃんなんで突然そんなこと始めたの?」

「あ?なんとなく」

「お前らは似た者同士だ」


かがみんが笑って言った言葉に最初は意味が分からなかったけど、なんとなくわかった気がする


あたしが家事をできるようになりたいって思ったのはテツ君と結婚したいから。
お仕事が忙しいテツ君に、きれいなお家でおいしいご飯を食べてほしいって思ってるから。


大ちゃんはきっとみさきと結婚したいんだ

忙しいみさきのことを思って、できるようになろうって思ったってことだよね



大ちゃんかわいー
ホント、みさきのことになると別人なんだから


おばちゃんも心配してた。

大ちゃんはおうちのことが何にもできないから売れっ子のみさきに負担をかけてるんじゃないかって言って家に戻ってくるように言おうと思ってるって言ってた

言ったのか言わないのかはわからないけど、大ちゃんはできるようになろうって思ってくれたってことだよね


「さつきは何一人でニマニマしてるの?あたしにも教えてよ」

「いいよ。あのね…」


こっそり耳打ちして、大ちゃんがエプロンをしてた理由を話すとすごい嬉しそうに笑った

みさきが手伝うって言ったのを待たずに、二人でキッチンでお料理してるのを見て美緒と顔を見合わせて同じこと言っちゃった。



「「ほんと……愛されてるよね」」


みさきも大ちゃんを大好きだけど、大ちゃんはきっともっともっと大好きだと思う。



大ちゃんは口下手だけど行動の端々にみさきへの愛情がある

“なんとなく”なんて大嘘じゃん



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