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最愛 【黒子のバスケ】

第21章 bombshell



「もしもーし」

「なぁ、青峰いねぇ?」

「いるよ」


青峰君はあたしと同じでスマホの放置癖があるせいか、たまにこうやって大我とか黄瀬君とかがあたしのスマホに連絡を入れてくる。


「青峰君、大我だよ」



青峰君はやることがなければいつもあたしを抱っこしてくれてる。

あたしがずっと乗ってたら疲れちゃうでしょ?って言っても青峰君はあたしを降ろそうとしないから、もう当たり前のように膝に座ってる


テレビを見るときも雑誌を見るときも仕事の連絡をする時も、座ってなにかしてる時は、基本的にあたしは青峰君に抱っこされてる


付き合う前から優しかった青峰君は、付き合ってからさらに優しくなって、あたしはもうただただ甘やかされてる。


そんなに甘やかさないでって言っても、たまにしか一緒にいられねぇんだからいいだろって言われて、結局あたしも甘やかされるのが嬉しいから甘えてる


青峰君に電話を渡して立ち上がろうとすると、すぐに腰を抑え込んで阻止されて結局あたしはそのまま膝に逆戻り


ネロ君にまでため息つかれた


そして電話がすぐそばにあるから会話も丸聞こえ

「なんだよ」

「お前チャーター機で帰るんだろ?」

「あぁ。ネロいるからな」


青峰君はネロ君を移動させるときは一般の旅客機は使わない。
前回初めてのフライトだったネロ君だけど、機内で自由に過ごせたお陰か、係留期間があっても疲れが少なかったらしく元気だったからって理由らしい


世界で一番大切にされてるって言っても過言じゃない


「俺もついでに乗せてくんね?」

「は?お前先LA戻るっつってたじゃねぇかよ。俺の4日後だぜ」

「いや、そのつもりだったんだけどよ…昨日財布なくしちまって今一文無しな上にカード止めちまったから何も買えねぇから飛行機も取れねぇ」

「はぁ?バカじゃねぇの。なんで財布なくすんだよ」


大我、何やってんの…
てか、いつもお財布とスマホしか持ってないのにどうやったらなくすんだろう


「いや、昨日ちょっと買い物出かけたんだけどよ…なんか囲まれてもみくちゃにされてその後なくなっちまってた」

「しゃーねーな。別にいいぜ」

「で、もう腹減って死にそうだから今からそっち行くわ」
ブチッ……

ツーツーツー



そっちって…うち?



だよね?


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