• テキストサイズ

最愛 【黒子のバスケ】

第18章 劣等感


side青峰


「違うって割に顔赤くねぇ?」

「そんなことないもん‼」


そんなことある。

さっきから犬の話なのに顔真っ赤にして否定して、何でこんな反応すんだよ。

マジで犬に惚れてるとか…ねぇよな…?

けどあの写真の一番最後のページでもすげぇきらきらした目で見つめて抱き着いてたしな…












「なんで俺じゃなくてあいつなんだよ」

マジで犬に妬いてるとかすげぇ阿保だしすげぇダセェ。
けどみさきにあんな顔させんのが俺じゃなくてそいつだって事がマジでムカついて、思いっきり抱きしめた



「……だって…似てるんだもん」

「は?誰に?」

「………ぁぉみねくん…」


似てねぇよ…
あいつは犬で俺は人間なんだから似てたらおかしいだろ


「どこが俺に似てんの?」

「…黒くて…筋肉質で…強そうなのに目が優しくて………かっこいいところ…」




あーヤベェ…

可愛すぎ

んな目ウルウルさせて顔真っ赤にして言うなよ。
理性ぶっ飛びそうになんだろ…


久しぶりに会ってこれはみさきが悪りぃ


横向いて真っ赤になってる耳にそっとキスをすると肩をピクッと揺らして顔を隠された。


「お前…すげぇ可愛い。こっち向け」

「…やだぁ…」



そんな甘ったるい声で拒否して引き下がるとでも思ってんのかよ

余計に煽られるだけに決まってんだろ。


抱きしめた腕に力を入れて逃げられねぇように捕まえて、顔を隠す手に何度もキスをした。


小さく聞こえる音が脳まで響いておかしくなりそうだ

力の抜けたみさきの顔からゆっくり手を離させると、相変わらず真っ赤になって、目ウルウルさせて下唇をゆるく噛んでトロンとした目で俺を見てる。


この感覚はみさきといるときしか味わえねぇ。


すっげぇ抱きてぇけど、それ以上にみさきを大事にしてぇ。
キスだけでもめちゃくちゃ満たされて愛しくて離れたくなくなる。


「…青峰君…ずるい…」


ズルいのはどっちだよ…

会って早々あんな可愛いこと言ってそんなエロい顔したお前以上にズルい奴なんていねぇよ。


すげぇいい匂いする。


生活感のねぇ空間に少しだけみさきが戻ってきた気がした。
/ 1719ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp