• テキストサイズ

最愛 【黒子のバスケ】

第6章 take off


side青峰

離陸してからこの間俺が火神に聞いたことをそのまま聞き返された


こいつに気付かれるほどあからさまだったつもりはねぇけど…
別に隠すことでもねぇし堂々と答えてやった


すげぇ好きとはさすがに言わねぇけど実際はすげぇ好き


あん時は黒須に聞かれそうだったから深く追及しなかったけど火神が黒須を好きだなんてことは一目瞭然だった。

同じ女なんて好きになるつもりなかったけど好きになっちまったもんもうどうしょうもねぇ

けどそこをスルーすんのはなんかズリィ気がして一応の罪悪感を伝えたら誰を好きになろうが自由だなんて言って不快感すら出さなかった


女程複雑じゃねぇけど男同士だって同じ女に惚れりゃ何ともねぇってことはねぇし知っててそうしたなら尚更だった

こういう時感情的になんねぇで冷静でいられるこいつをすげぇと思うし、いい男だって思わされる


しかも火神は緑間とみさきの関係を誤魔化しはしたけどそれ以外のことは俺が聞きゃなんでも答えた


白人並みに白い肌も、はっきりした顔立ちも、染めたりコンタクトって感じじゃねぇのに黒じゃねぇ髪と目もクオーターなら納得だった



幼馴染なんだから知ってて当たり前っちゃそうなんだろうけど…
火神が当然のように話すのが何となく腹立つ(笑)



けど黒須がアメリカが長げぇってのはさつきに聞く前から気づいてた

俺はめちゃくちゃ苦労したLとRの発音
さ行とた行の英語訛り

火神の幼馴染ってのもそうだったけど黒須は日本語なら区別しねぇLとRの発音を無意識に使い分けてたからもしかしてそうなんじゃねぇかとは思ってた


アメリカが長かったならスキンシップは慣れてんだと思ってた。

日本と違って向こうじゃ付き合ってる女の腰抱いて歩くなんて全然普通

さすがに今まで男と付き合ったことがねぇとは思えねぇからカフェで普通に抱き寄せたけどあいつはガッチガチになってた


遊んでる感じはしねぇけど全くモテねぇって感じじゃねぇ

男がいたなんて別に当たり前で悪いことでもなんでもねぇけど黒須の反応は男に免疫がねぇって言ってるようなもんだった


なんとなく緑間の言ってたことと火神が誤魔化そうとした理由が関係あんじゃねぇかって感じて深く追求すんのはやめた



気にならねぇ訳じゃねぇけど過去は過去

大事なのはこの先だ
/ 1719ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp