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最愛 【黒子のバスケ】

第6章 take off


離陸してCAから受け取った飲み物を流し込んで心の準備をしてから今度は俺が聞いた



「お前、みさきのこと好きだろ」

「あぁ。好きだな」

口ごもった俺とは正反対に間髪入れずに答えが返ってきたことに驚いたけど、こいつはそういう奴だ

誤魔化したり隠したりはしねぇ

「よく恥ずかしげもなく言えるな!」

「俺はお前みたいに初心じゃねーんだよ。…けど悪りぃとも思ってる」

「は?」

「あん時認めなかったけどお前…黒須が好きなんだろ?お前が黒須を好きだって気付いてて俺も好きになったんだから多少はザイアクカンみてーなもんはある」

「そんなん誰を好きになろうが自由だろ」


俺はあん時返事を返せなかったのに青峰は俺がみさきを好きだと確信してた

けど俺とみさきは付き合ってる訳じゃねぇんだから青峰がみさきに惚れたってそれは悪いことでもなんでもねぇ


つーか俺も分かりやすいのか…?


「お前いつから黒須が好きなんだよ?」

「いや、よく覚えてねー。気づいたら好きだった」

ガキの頃からずっと一緒でいつからだなんて覚えてねぇ
けど中学の時は好きって思ってなかったような気がする

高校で離れてから…か?

よく分かんね…

「ふーん…てか黒須って髪とか目とかすげー綺麗じゃね?なんかただの黒っつーんじゃなくて何ともいえねぇ色ですげぇ綺麗」

「あいつクォーターだから」

みさきはイタリア系アメリカ人のクウォーター
3/4は日本人だけど顔立ちは日本人に比べてかなりはっきりしてるからしょっちゅうハーフに間違われてる

ハーフのおじさんの血を継いでるせいかおじさんほどじゃねぇけど髪も瞳もグレーががってる

色素も薄くて肌は元々白いのに本人も日焼けを徹底的に避けてるから白人に近い

「あ、そういうことか。なんか納得だわ」

「でも本人はそれがコンプレックスだっつって高校入る前からメイクして、一時期髪もブロンドまでいかねぇけど結構明るく染めてた。その時からずっとメイクやりたいって言ってて本当にメイクを仕事にするんだからすげぇよな」

「やっぱお前と話すとムカつくわ」

「なんでだよ⁉」

「俺の知らねー黒須を当たり前のように知っててなんでも理解してるって感じで腹立つ」

いや、幼馴染だから知ってんだよ
お前だって黒子より桃井の事詳しいだろーが

そんなことで妬くな!
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