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エルヴィン裏作品集

第14章 【合同夢】宅飲み



一体誰が、男は"抱く側"で女は"抱かれる側"だと決めたのだろう?
私は今、エルヴィンを"抱いて"いて、エルヴィンは私に"抱かれて"いる。
お互いに快感を得ていて、愛し合うもの同士抱くか抱かれるかなんて大した問題ではないはず。身体の大きさや力の強さも関係ない。もちろん、私が抱かれている時だってそう。
だって私は彼を堪らなく愛しているし、エルヴィンも私を愛しているから。

「エルヴィン、もう少しこっちに顔向けて…ん、そう…」
「んっ…んんっ!」

瞳に涙が滲むほどに感じているエルヴィンにキスをすると、縋り付くように私の頭に片腕を伸ばしてきて引き寄せられた。
むしゃぶりつくようなキスでエルヴィンの限界を感じた私は、スパートをかけるように腰の動きを早める。ゴリゴリと音がしてもおかしくない程に中を突き上げて、同時に握り込む力を強めてそちらも激しく扱いてあげればはち切れんばかりに膨張したエルヴィンのモノがビクビクと脈打ち、果てた。ボタボタとベッドのシーツに精液を垂らしてエルヴィンが脱力して沈み込む。
私も腰と足の筋肉を酷使したせいでエルヴィンの背中に重なるように倒れ込んだ。

「はあぁ〜すっごくヨかった…エルヴィン、大丈夫?」
「ああ……」
「ちょっと休んだらもう1回してもいい?」
「い、や、だ!!」

力の抜けた身体とは正反対の声色で力強く拒否してきたエルヴィンを覗き込むと、それはそれは真っ赤に染まった顔をしていた。

「照れてるの?」
「堪らなく恥ずかしい…」
「すごく可愛かったよ」
「やめてくれ…」
「それに私は気持ちよかった」
「俺はなにもしてやれてないだろう?」
「そんなことないよ。感じてくれたでしょ?私はそれだけですごく気持ちが良かったの」
「そうなのか…?」

赤く染まった目元でこちらを見るエルヴィンを見つめ返す。私も気持ちよかったよと聞いて安心したらしく、その口元は緩んでいた。

「愛してるよ、エルヴィン」
「俺も、愛してる」

もう一度エルヴィンを抱きたい気持ちと次は抱かれたい気持ちが渦巻く想いを胸に、私はエルヴィンにキスをした。愛があればどちらでもいいんだよ。

さあエルヴィン、次はどうしようか?



〜fin〜
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