第2章 弾き落とされ 立ち上がる
「新しい学校でうまくいくといいね」
母が朝食をつくりながら言う。
前の学校ではさんざんな目に遭ったからだ
ブレザーにスカート、スカートのしたにはジャージを着る
「いただきます」
暖かい朝食を口に運びながら、スマホをチェックする。
そこには前の友人らから「頑張って」と数多くの通知が来ていた
その言葉の裏に何かあるんじゃないかと思うと、また体が冷えてきた
「あ、スタジオの電気切ってくるの忘れた」
「じゃあ、出るついでに切ってくるよ」
私のの家の少し離れたところにあるスタジオを管理している。
「電気、電気っと」
私が電気を切ろうとするとカツンっと何かが当たった
小太鼓、正確に言えばスネアドラムだった
数ヵ月前まではバシバシ叩いていたけど
(もう、使わないか)
パチッと音をたてて電気が消える
窓のないスタジオに黒い幕が降りた