第6章 記憶といたずら*
あまりにも慣れた仕草に
「誰かと来たことあるの?」
と尋ねる
「ヤキモチですか?意外ですね」
そういい頭を撫でる静司
「....そうかも? よくわかんない...」
クシャッと顔を誤魔化すように崩し気づかぬふりをする
そんな私を見て
「昔から嘘が下手ですね」
なんて言う静司
昔から?ってどういうことというような顔をすると
「今はまだこのままで」
そういうと優しいキスをする静司
それに心が少し安らぎ身を委ねる
そんな私を見てくすりと笑い
「気が変わりました 今日はこのまま一緒に寝ましょう。」
そういい乱れた服を直し結んである髪をそっと下ろし鏡台の前の椅子に座らせると洗面所から持ってきたメイク落としのシートを使い化粧を落としていく
「少し背伸びをした姿もいいですが私は素のあなたが1番好きですよ」
とサラリと爆弾発言を落とす静司
ボンっっと顔を赤くした私を横にすっと流れるようにおでこにキスをして離れる静司
「着替えは持ってきていますから暖まってきなさい」
そういい着替え1式を持たせ洗面所に押し込められた私だった