• テキストサイズ

「明日香河」「巻向の」

第1章 オセロ


パトロールに出て、いつものように公園のベンチに座る。
アイマスクを付けようとした時、ベンチの前を一組のカップルが通り過ぎた。
女の方は雑誌を手にして、男にやたら甲高い声で話しかけている。
「ねぇー今度の休み、ここのパンケーキ屋さん行こうよー。最近かぶき町に出来たんだけど、すっごい人気なんだよー」
「うん、いーよ」
「本当にぃ?●●君ってば優しいー。じゃあ約束ねぇ」
反吐が出そうなやりとりに、思わず刀を抜きそうになったが、何とか堪えた。
俺の精神力の高さに命拾いした事を、知るよしもないバカップルは、お手て繋いで公園から出て行った。
/ 5ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp