第6章 伝えられた真実
「あ、そうだ宮っさん」
「あぁ?」
すこぶる機嫌が悪いようであたりがずっと強い
「これ、桜坂から預かりました。遅くなってすみませんって」
「ふーん、つかいつのだ?」(あいつにタオル貸した覚えなんてねーぞ?)
「それは知らないっすけどw いや~。それ渡しに来た時桜坂めっちゃ目真っ赤で泣いたんすね。けど聞くに聞けなくて」
「あぁ?なんでだよ」 (泣いた?あいつが?)
「だって、めちゃくちゃ好きな人とちゃんと話してくるって言ってたんで
泣いたつったら振られたのかな?って」
「好きな人?」
「はい。確か入学してすぐ道に迷ってたらふざけて遊んでた先輩達の水被っちゃって困り果ててたらタオル貸してくれた先輩がいて道まで教えてくれたとか?それで一目惚れしてその人の事調べてく内にもっと好きになったって言ってましたよ。少女漫画みたいですよねー。」
「まだあいついんの?」(あん時の、、!)
「え?多分居ると思いますけど」
「大坪たちに先帰るって言っといてくれ」
「え?あぁはい!」(なんだ?)