第2章 烏野 転校
親戚の家が近くで連れてこられたバレーの試合
正直文化部の私には興味はなかった。
たまたま座った席で行われていた試合。
黒とオレンジのユニフォーム
なんか親戚の人の話によるともともとは強かったところだったらしい。そして相手はめちゃ強いところらしい。
ルールも知らない、ただボケっと見てた。
その時だった。
バシュンッ
勢いのあるボールを叩いた音が聞こえた
気づいて見たときには相手チームは唖然。
何が…?起こったの…?
え?と頭にはてなマークを浮かべていると隣にいた人が「うぉおおーー!!!」と叫んだ。
なんか、速攻?というらしい。
決まった本人たちはすごく嬉しそうで、笑顔をみせていた。
あぁ…私もあったな
あんな頃。
ぼーっと昔のことを思い出していた。
いいよね、青春って。
他人事のようにつぶやいた。
試合を見ていくと、彼らがすごくキラキラして見えた。The青春って感じ。
主将らしき人がまわりをよく見れている。
「いいなぁ…」ぽそっとつぶやいた。
隣に居た親戚が「いいだろ〜!越してくるか?いい気分転換にもなるんじゃない?」
「んー…考えておく」