第5章 怒ると………
爆豪「おい、クソ女」
「…………」
爆豪「おい!!!」
「私のこと?」
爆豪「てめぇしかいねぇだろ。馬鹿か」
「…………じゃあいわせてもらうけど私には黒桃あかりっていう名前があるの。それをクソ女?私だけならまだしも、他のみんなもそう呼んでるよね。ふざけるのも大概にして。ちゃんと名前で呼びなさい。それに、馬鹿って……ふふ。」
爆豪「あ?何笑ってんだ」
「入試、何点だった?」
爆豪「815」
※入試とは、雄英に入るときに受けるもので、推薦でも特別推薦でも受ける。合格平均は1000点中700点。満点をとるものは相当な頭の良さの持ち主。
「ふふふ、やっぱり。」
爆豪「何がやっぱりなんだよ!」
「私、満点だもん。」
クラス全員「…………え?」
「だーかーら、私、1000点とったの。」
爆豪「嘘だ」
「ほんと。嘘だと思うなら先生方に聞いたらいいよ。それで、さっきの話に戻すけど、あなたは自分が1番、圧倒的とかおもってるかもしれないけどそんなの、到底及ばない」
爆豪「っ…………」
「わかった?これに懲りて、名前で呼ぶこと。いい?」
爆豪「…………」
「返事!」
爆豪「はぃ…………」
「あー、スッキリした」
爆豪「…………なぁ、あかり」
「ん?」
爆豪「俺と勝負しろ…………してください」
緑谷「かっちゃんが……敬語を…………!」
爆豪「おい、クソナード………てめぇ、」
「ん?」
爆豪「っ、デク!くだらねぇこというな!」
「デク?」
緑谷「あ、デクっていうのはあだ名だから、気にしないで!」
「そっか、わかった。で、勝負ね…明後日の昼休みでもいい?」
爆豪「うす」
「わかった、あと敬語、もういらないから」
爆豪「おう」
この日、全員心に誓ったことが………それは、「あかりを絶対怒らせたくない」だった。A組ではあかりが怒りそうになったらみんなで協力して鎮めようという暗黙のルール的なのもできたとか…………