第37章 嫉妬と支配と快楽と(R18)
この女の事となると
この女の全てを支配したいと思うと、
(俺はーー…心を失くすんだ)
大切にしたくて守りたいと、切に思うことと、
壊して支配したいと思うことは、
表と裏で、紙一重なのかもしれない。
「イイだろ?」
優しく問われても
「激しくするか?」
ねめつけられるように問われても
「う…ん…ん…やぁ…ダッ…ぁふはぁぁ」
うまく 答えられない。
うまく 考えられない。
快楽に飲み込まれる。
飲み込まれることに抗うように頭を振れば、
サラザラと髪が波立ち音を立てる。
「ひっ、あ…ンンッ…やっやッッ、んつ」
どうにかしたくて、手を口元にやったり、
顔を覆ったり、拳を作ってみても、
どうにもならなくて、政宗に手を伸ばせば、
指を絡め繋がれ、畳に固定され、
雄輝として熱烈とした眼に見下ろされる。