第22章 政宗の小姓(R18)
「瑠璃……お前…」
心底面白く無いのは政宗だった。
瑠璃を部屋に呼び出して対峙していた。
「何で勝手に城で 瑠璃の姿をした。
何で、大勢の目につくような事した」
「何か問題でも?」
瑠璃のことだ、考えがあってのことだとは政宗も解っている。
こうなる事を計算して、城で瑠璃の姿をしたという事もわかる。
けれど、瑠璃は自分が男達をどれ程 虜にして、何と言われているか、知らない。
それが政宗は無性に腹立たしかった。
どれだけ、どんな奴が挑んで来たとしても負けはしないし、瑠璃を渡す気もないし、瑠璃が自分以外の誰かになびくとも思ってもいない。
(けれど)
瑠璃を自分の物だと、皆に自慢したくもあったが、出来れば大勢の男の目に晒したく無い気持ちも強くあった。
独占欲だ。
(なのに……俺のモノなのにっ)