第14章 新年拝賀2(三成)
瑠璃の部屋から退室した2人
「三成くん。
瑠璃さん、美人だったね!
すっごく綺麗だったな〜
頭もいいし。
お姫様ってあれくらい出来ないと駄目なんだね」
美弥は興奮気味に三成に話しかける。
そんな美弥に三成も笑顔で答える。
「美弥様も美人ですよ。
瑠璃様は少し特別のような気がしますが…」
三成は考える。
(頭も良いですが、人を見て言葉を選び、話し
出す間合も考えているような……)
三成の洞察力も群を抜いている。
「瑠璃さんの着物素敵だったな〜。
瑠璃さんが選んだのかな?
あんな、大人っぽい色、私には無理かもー」
「あれは、政宗様が選んだそうですよ。
美弥様は淡く明るいお色が似合いますから、
良いんじゃないでしょうか。
さぁ、美弥様もお支度して下さいね」
「うん。ありがとう、三成くん!
じゃぁ、後でね」
美弥は瑠璃へ憧れのような物を抱いたのか、
しきりに瑠璃を誉め、羨ましがりながら、
いつものように明るく部屋に戻って行った。