第61章 再愛に温もりを抱く(R18)
それに気付いて尚、瑠璃は俺を見つめたまま、
「…政宗、私の事…」
と言って、俺の唇に自分の細く白い指を押し当ててきた。
そして、遂に、
「…もっと、食べて、下さい……」
甘く甘く、眦を下げて、可愛いくもいやらしく強請ってきた。
(いつか、そう言わせてやろうと思ってた)
フッッ…
俺は唇に当てられている指を取り、
ペロッと舐めた。
「頭のてっぺんから、足の先まで全部、
喰い尽くすぜ?いいんだな」
意地悪く笑って見せても
「いい。
政宗に食べられたいの」
蕩けるように微笑した瑠璃が、
自ら進んで俺の唇を塞ぎ、舌を差し込んで来た。
再び、甘美で蕩ける時の始まりだった。