第49章 創痕緩癒(R18)
(達したな)
「ん…はぁ、は…ま…むねぇ…ぁん……
ん……ち…い〜…」
瑠璃は蕩惚とした表情と、気怠そうな声で、
滅漫*に言葉を吐きだす。
それは、政宗の理性を簡単に飛ばせるほど、
愛染を露わにし、甚だしく潤淫とした姿だった。
「気持ち良いしか考えられないだろ」
余裕のあるフリ。
楽しくも幸せそうな笑顔を瑠璃に向けるも、
かろうじて繋がっている理性を保つのに、
政宗は内心 必死だった。
「ぅぅん…政宗、しか…考え、られない…ん…」
脱力した様子のまま、甘ったるい伸びた声音で、そう言って、少しだけフニャっと微笑む。
(駆け引きなしの、そう言うとこ…)
「…ほんっとっ、困る」
※滅漫…ぼんやりと消えそうな様子。
※愛染…はなはだしい愛欲。
※潤淫…潤いがあって淫ら。