第1章 僕達*ヒロアカ(NL)
「は…はぁ…お腹の中、熱い……」
満足感、酩酊感、快感に呼吸を荒くするエマが呟いた時。
「相変わらず相性が良いんだね二人とも。」
温いバターのように深くで混ざり合う二人の傍に、フラりと現れた緑谷。
彼の静かに伸ばした手が汗ばむエマの臀部を撫でてゆき、指で濡れた結合部をグルリと刺激した。
「ひゃっ、あん!」
「緑谷くん…!」
そのまま小さな隙間からニュプッと指を差し込み、陰茎と媚肉を掻き分けて進んでゆく。
異様な状況と指の感覚に眉をひそめる飯田。
肉壁を抉られて悦ぶエマ。
二人の粘液を絡めるように掻き回して引き抜くと、情事の跡がベッタリと緑谷の指を覆っていた。
テラテラと光を反射し、指先から零れ落ちそうになる白い液。
それを見つめたと思えば、緑谷は自身の口内に放り込んで味わうように舐った。
「へ…?」
「何を…!?」
「何って、味見。あんまり美味しくないね。…余計な“もの”が混ざった味だ。」
「…君はっ………」
抱いた感情を見透かされたと同時に、飯田は思い出した。
緑谷が放つ邪の空気、それこそ飯田をこの狂宴に引きずり込んだ原因だったことを。
「今更そんなに驚かないでよ。飯田くん…僕たちは仲間だろ…?」
卑しく笑いながら十字の柱とエマの間に身体を滑り込ませ、緑谷は勃ち上がった自身を掴む。
「デク君……?」
何が起こっているのか把握していないエマが呟くと、応えるように緑谷が顔を寄せた。
緑谷の吐息が彼女の耳を掠める。
それだけで脳髄がとけてしまいそうだ。