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何も無い【R18】

第1章 僕達*ヒロアカ(NL)


「は…はぁ…お腹の中、熱い……」

満足感、酩酊感、快感に呼吸を荒くするエマが呟いた時。

「相変わらず相性が良いんだね二人とも。」

温いバターのように深くで混ざり合う二人の傍に、フラりと現れた緑谷。

彼の静かに伸ばした手が汗ばむエマの臀部を撫でてゆき、指で濡れた結合部をグルリと刺激した。

「ひゃっ、あん!」

「緑谷くん…!」

そのまま小さな隙間からニュプッと指を差し込み、陰茎と媚肉を掻き分けて進んでゆく。

異様な状況と指の感覚に眉をひそめる飯田。
肉壁を抉られて悦ぶエマ。

二人の粘液を絡めるように掻き回して引き抜くと、情事の跡がベッタリと緑谷の指を覆っていた。

テラテラと光を反射し、指先から零れ落ちそうになる白い液。

それを見つめたと思えば、緑谷は自身の口内に放り込んで味わうように舐った。

「へ…?」

「何を…!?」

「何って、味見。あんまり美味しくないね。…余計な“もの”が混ざった味だ。」

「…君はっ………」

抱いた感情を見透かされたと同時に、飯田は思い出した。

緑谷が放つ邪の空気、それこそ飯田をこの狂宴に引きずり込んだ原因だったことを。

「今更そんなに驚かないでよ。飯田くん…僕たちは仲間だろ…?」

卑しく笑いながら十字の柱とエマの間に身体を滑り込ませ、緑谷は勃ち上がった自身を掴む。

「デク君……?」

何が起こっているのか把握していないエマが呟くと、応えるように緑谷が顔を寄せた。

緑谷の吐息が彼女の耳を掠める。
それだけで脳髄がとけてしまいそうだ。
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