第2章 [く] クロ猫と傘と恋....R18
『無、理…鉄朗…苦し…ぃ』
甘い声締まるナカ
プツリプツリと
切られていく理性とは裏腹に
愛撫の手付きは柔らかく
茉莉を解していく
胸の突起を押し潰し
白い肌のアチコチに舌を這わして舐めあげる
快楽に溺れていく身体から
力が抜けて腰が俺を飲み込む様に揺れて
「ん、イイ感じ…奥のが好き…?
突く度にキュンキュンしてる…けど?」
熟れて来た身体を堪能しようなんて企みは
『ん、好き…鉄朗
気持ち良い…よ…ッ、!?あ、ん!』
「だっから、ズリィって!
あー!もう!とまんねぇかんな!」
茉莉のたった一言
たった一度の笑みで崩れて
俺の心ごと掻っ攫っていく
愛しさに任せて振り抜く腰
結合部が泡立つ位に掻き混ぜる愛液
肌のぶつかる音に
水音と二人の声が重なる
「茉莉…愛してる…
離すな…離れんな」
『…ずっと居る…離さないで』
ただの口約束なのに
それ以上のナニかがある気がして
溢れそうになる涙を飲み込みながら
空になるくらい激しく茉莉を穿いた
弾ける快楽を包む甘い声
絡めた指をキツく握り合い
二人のハジメテは幕をおろした
「…と、まぁ。
色々あったわけデス」
ピロートークにしては少しヘビーな
俺の生い立ちを茉莉は
小さく頷きながら全部聞いてくれた
それに対して何を言うでなく
俺を抱き締めたまま
『一緒に歳をとろう』
小さく、でも強く俺の耳に声を落とす
「…ハハッ、それイイね…
最高の誕プレかも…」
涙声で笑う俺に
『誕生日、毎年祝うよ!ホント!絶対…
約束…する』
涙声で叫び
『誕生日…いつ?』
俺をまた優しく抱き締める
「一週間後」
そう応えた俺に目を丸め
”パーティーしよう”なんて
笑う茉莉に
「家来る?
ムサイ親父も来週には
帰ってくるし
無気力な幼馴染も
暑苦しい仲間も…多分来る。」
ゴロゴロと擦り寄り
細い身体を抱き返し
「…俺の特別な日に
特別な人だ、って紹介したいんですぅ!」
涙声のまま笑みを返す俺を見て
『もちろん!嬉しい!』
同じ様な顔して笑う茉莉に
”その後は夜更し覚悟して下さい”と
甘い声で囁いて
”何考えたんですかァ?”なんて
からかって
二人の未来を雨音を枕に語り合った