第4章 短刀救出大作戦!
(今までの会話からしてこのお方は刀剣男子様で間違いないのでしょう。しかも太鼓鐘貞宗様と近しい間柄。
そして体格からして短刀では無い…打刀か太刀あたりかしら。だとしたら一期一振様と似た様な状態だったかもしれない…
下手に刺激しては本格的に堕ちてしまうわ…)
どうすれば良いのか分からず考えていると何かが私目掛けて振り下ろされた。
乱「主さん!!」
ガシャンッ、
?「へぇ、やっぱりキミ…審神者なのか。」
咄嗟に張った結界でギリギリ振り下ろされた刀を防ぐことが出来た、
太鼓鐘「みっちゃんっ!!」
?「貞ちゃん、大丈夫だよ!貞ちゃんを傷付ける人は僕が排除するからね。」
そう言っている間にも私への猛攻は続く。強い結界で防いではいるが一撃一撃が重くこのままでは時間の問題かも知れない
太鼓鐘「みっちゃん!やめてくれ!」
?「どうしてだい?貞ちゃんがそんな事言うなんて…分かった、この審神者に何かされたんだね?今助けてあげるからねっ!」
そう言うと今までよりも重い一撃が降ってきた、邪気も濃くなりこのままでは堕ちてしまう。
私は結界だけで防いでいるこの体勢を変えようとした。
一撃結界で受けた後次の一撃が来る前に濃い霊力の塊を打ち付けた
?「ぅグッ!?」
今のでかなり身動きが取りにくくなった筈
ここからは少しでも邪気を薄くする様にしなければならない、
今の強い力は邪気が力の源となっている、それを弱らせなければどうにもならない
少し減った邪気に向かって私の霊力の塊を当て続ける
この方法は直接霊力を流すより遥かに力を消費するし効果も薄い
それでも下手に近づけない今はこれしか方法がない
?「うっ、…っく…はぁ、っ!」
霊力を当てる度にとても苦しそうに呻いていて止めたくなるがそれではいけない。
そもそも私の霊力を当てられて苦しく感じるという事はもう既に身体が邪気に侵されているという事。
(今この状況で浄化出来ているのは良かったのかも知れないわね…もう少し後になっていたら既に堕ちていたかも知れないから…)
こんな状態にした原因が姉だとしたら、こうなる前に気付くことが出来なかった自分を許すことは出来ない。