第21章 お家と飲み会
カカシのシャワーのあと、私も温かいお風呂に入った。ふらふら酔いで身体が揺れた。
脱衣室でパジャマに着替えて、部屋に戻ると、小さな寝息が聞こえた。
案の定……。そっと近寄ると、ベッドで先に寝ている。たまらず、声が出ないように笑った。
ーーでしょうね。
気持ち良さ気で眠るカカシ。
電気のスイッチを消した。暗闇の中、ベッドのなかへと入る。
近寄ると、規則的な息が当たる。大きな手のひらに、私は手を伸ばした。
気持ちよかった。
カカシの手はあたたかい。細い両手で、大きな手を挟んだ。癒されるのだ。
すりすり顔を寄せて、そのまま唇を寄せた。
おやすみ。
そんなつもりで、キスをした。
「…ん、」
「っ!…あ、ごめん…」
「……」
ああ、良かった。
起こしたら悪いし。と私も目を閉じた。
途端に、後頭部を大きな手のひらが覆う。そのまま押されて唇が当たる。
唾液が交わる。喋ろうとするのに、それを許さない口付け。カカシのキスが激しい。
「…んん、ん…んぅ…カカシ…寝て、なかったの?」
「ん? いや、花奏が入ってきたから起きたよ」
「っん…」
一気だ。昼間のようなゆっくりの情事ではない。すぐさま服を脱がしてゆく。プチプチ、パジャマのボタンを片手で外してる。手際の良さに狼狽した。
「はや、早すぎ…」
「交わりたいんだよ、すぐ。今すぐ」
カカシも脱いでる。
ポイポイ服を脱がして
ベッドの下へ落とした。
「なんだよ、さっきの行動。かわいいことするなよ。変なスイッチ入っちゃったじゃない」
お互いを裸にして、
カカシは困ったように笑う。
「オレね酔っ払ってるのよ。だから…イクの早いかも。ごめんな」