• テキストサイズ

短編集  Dear my precious…

第12章 俺だけのもの*不知火匡[薄桜鬼]



「ちょっと!銃なんてズルくない!?」

私は屯所を襲撃してきた鬼の1人、不知火匡から逃げていた。

「別に、この銃じゃお前は死なねぇだろ。」

そんなこと言いながら、発砲する。

パンッ!

乾いた音から一瞬遅れて、足に痛みが走る。

「…っ!」

足がじんわり血でにじむ。
が傷口は一瞬で治る。

「痛いか?」

ニヤリと笑う不知火が不愉快で私は「痛くない!」と反射的に答える。

私がそう答えるのを待ってたようにもう一発撃ってくる。

いつもそうだ。
私が痛いと言うまで、やり続ける。

かと言って私も言いたくないから取りあえず逃げる。


「おっと、撤退か。…次会ったときまで待ってろよ?」

「誰が待つか、この変態っ!」

私の叫びは虚しく宙に溶けた。
/ 244ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp