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短編集 Dear my precious…
第11章 いってらっしゃい*浦原喜助[BLEACH]
何かが私の前を横切った。
刹那。
『ギャァァァァァ!!』
虚の断末魔だった。
「奏サン!大丈夫ッスか?!」
「喜助、さん…!」
いつもより余裕のない喜助さんを見て、なんだか嬉しくなった。
虚が消えゆくのと同時に雨が上がった。
「あっ…!」
「虹、ッスね…」
空にはとても、とても綺麗な虹がかかっていた。
「あっ…!奏サン!」
「えっ?」
私の体は消え始めた。
恐らく未練がなくなったから…
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