第8章 ホントノカレ*朝日奈梓[ブラコン]
~後日談~
翌朝ー
まだ重い体を動かして、仕事に向かう。
エレベーターが開くと、二つの見慣れた顔があった。
「…おはよ。」
「オハヨー、奏☆なあなあ、昨日あの後どうだったの~!?」
「はっ!?」
朝からなに言い出すのこいつ!?
「あ、顔赤いね~!もしかして昨日のこと思い出してたの~?」
「そ、そんなわけ!」
「椿。」
隣から手が伸び、肩を抱かれた。
「奏は、僕のモノだからね?」
「知ってるつーの!あーオレが知らない梓を知ってるとかマジ羨ましー!」
…はぁ、朝からテンション高いなぁ。
ぼんやりしているとフッと耳に息がかかった。
「ひゃっ!」
「キミをいじめていいのは僕だけだからね。」
はぁ…
本当どSなんだから。
素顔は私だけのものだからね…!