第7章 お前だけ*カミュ[うたプリ]
早足で指定された部屋に行く。
「失礼します。」
礼儀として声をかけ、ドアを開く。
「…っ!」
部屋にいた人物を見て、目を見開いた。
「ハッハッハッ☆やっと来ましたネー!」
早乙女が笑っているが、耳に入らない。
「お久しぶり、カミュ。」
口元を押さえてクスリと笑う彼女。
「なぜおまえがここにいるのだ、カナ。」
そこにいたのは祖国にいるはずの幼なじみ。
今は女王に仕えているはずでは…
「女王はどうした?」
「その主の命でここにいるのよ。」
「どういうことだ?」
「この手紙をお二人に…」
そういって二つの手紙をそれぞれに渡した。