第22章 本音*岩泉一[ハイキュー]
~後日談~
部活後。
「で、岩ちゃん?どうだった??」
ニヤニヤしてくるのでとりあえず殴っとく。
「いたっ!」
「いつもより弱くしただろ。」
「ひっどいなぁ…」
頭をさすりながら、じとっとした目でこっちを見てくる。
「ハァ…いつから気づいてた?」
「ん?最初からだけど。岩ちゃんが奏ちゃんのこと好きって自覚する前から。」
あー長かったと笑う幼なじみを見て、ため息をつく。
こいつには全て知られてる。
「やっぱ、おまえ嫌だわ。」
でも少しは感謝している。
「で、今日どこまでいったの?キスした?」
「………」
「あ、その反応だとしてないのか。ダメじゃん岩ちゃん!据え膳を食わぬは男の恥だよ!」
俺はもう一度ため息をついた。
…前言撤回。
全く感謝はしていない。
自分が楽しみたかっただけだ、これ。