第17章 いつもそばに。*桜井良[黒バス]
「大好きだよ…!」
私の言葉に顔を赤くして固まる良。
「ちょっと良?」
「あ……スミマセンっ!」
「もう……」
良の腕を引くと、そのまま良が私の上に覆い被さる形になった。
「…//」
(さっきはあんなに強引だったのに……)
クスッと笑うと、良は少しむっとしたようだった。
「…奏ちゃん。ぼくだって男なんだよ。」
今度はちゃんと口同士のキス。
良の熱が私に伝わってきて……
それは心地良い暖かさだった。
窓の外は私達を祝福するかのように、桜色に染まっていた。
ずっと一緒にいようね、良。