• テキストサイズ

短編集  Dear my precious…

第17章 いつもそばに。*桜井良[黒バス]


「相談っていっても……申し訳ないし…」

「そんなことないです!気にしないで。」

「でも……」

「奏ちゃんが困ってるなら、助けたいんです!……って、生意気言ってスミマセン…」

シュンとしながら頭を下げる良。

「謝らないで!それにこっちこそ、ごめん!良の気持ち考えてなかった。…でも。」

そこで言葉は止まった。


言うのは躊躇われた。
相談っていっても良に話すことじゃ無いだろうし。
かといって、親身になってくれる良に申し訳ないし。


「……奏ちゃんが言いたくないなら良いんです。でも言った方が楽になることもあるから。ね?」

そう言われると断ることは不可能だろう。
確かに自分1人だとどんどん暗くなるだけだろうし……
私は厚意に甘えることにした。

「…………わかった。話してもいい?」


私がそう答えると良は笑顔でうんっと頷き、ここじゃ話しづらいだろうからと手を引っ張られたて連れて行かれた。


……案外、強引なとこあるよね。
/ 244ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp