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短編集  Dear my precious…

第15章 Moon Light*美風藍[うたプリ]


~後日談~

ー数年後

私の元に招待状が届いた。

『○月●日20時、あの海にお越しください。素敵な夢をあなたにお届けします。』

差出人は不明。でも私には確信があった。

ーーーーーーーーーーーーーー

約束の日、私はそこで待つ。

彼が来ることを信じて。

「…奏。」

その声に振り返ると、月明かりに照らされた藍君がいた。

「…キレイ。」

思わず呟く。

「…キミは変わってないね。」

クスリと笑う藍君に、「そんなことないもん。」と頬を膨らませる。

「いや、変わってない。あのときと同じく…キレイだ。」

(…!)

なんだか大人っぽくなった藍君にドキドキする。

「これからどんな夢を見せてくれるの?」

ドキドキする鼓動を抑えるように、冗談混じりに言ってみる。

「…どんな夢でも。奏が望むなら。」

月に照らされて微笑む藍君に、胸が高鳴った。

…ドキドキは止まらない。

大好きなあなただから。


「…どこまでもあなたについて行く。」

もう絶対離さない。

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